この記事では、プラスナノHQで赤みが発生する理由や成分解析などについて解説します。
ネットでは、効果期間がどれくらいなのか知りたい人が多いようなので、こちらについても説明しておきます。
プラスナノHQで赤みが発生するのはハイドロキノンが原因

プラスナノHQの口コミをチェックすると、使用後に赤みが発生したとのコメントが見つかります。
これは、プラスナノHQに配合されているハイドロキノンという成分が原因と考えられます。
ハイドロキノンは、欧米では昔から使われていたのですが、皮膚への刺激性があるという理由で日本では長いこと化粧品への使用が禁じられていた成分です。
後に規制緩和によって日本でも化粧品に配合されるようになってきました。
ただし、濃度が高いと皮膚への刺激性が出やすく、高濃度での使用は白斑の症例も報告されています。
ハイドロキノンは効果が強いのですが、その分刺激と白斑のリスクがつきまといます。
さらに、皮膚への刺激はすべてメラニンを生むので、刺激の強い美白成分は肌を黒くすることがあります。
美白を目的としているのに、逆に肌を黒くしてしまったのでは本末転倒ですよね。
そのため、このような皮膚刺激の強い成分の入った化粧品を使うことはおすすめしません。
ちなみに、カネボウが特許をとったロドデノールという美白成分もハイドロキノン同様にメラニン生成を強力に阻害する成分ですが、2013年の白斑騒動によって使用中止になっています。
プラスナノHQの効果期間はどれくらいなのか?
まず、美白には以下の3つのアプローチがあります。
- メラニンの生成を抑制する
- メラニンを還元(分解)する
- メラニンの排泄を促進する
1と2の方法は、有効成分を高濃度で配合すると効果の程度は強くなりますが、その分刺激などの副作用のリスクが高くなります。
化粧品は基本的に効果よりも安全性第一なので、美白有効成分の配合濃度を低くしています。
そのため、美白効果は弱く、長期的に使い続けないと思ったような効果が望めないのが現実です。
肌のターンオーバーの周期がおよそ1ヶ月なので、今の肌ケアの効果が現れるのは最短で1ヶ月後です。
化粧品の美白効果が弱いことも加味すると、少なくとも数ヶ月は使い続けないと期待した効果は得られないでしょう。
もちろん、その前にハイドロキノンの副作用が現れてしまうリスクもあります。
プラスナノHQの成分評価
最後に、プラスナノHQの全成分を評価しておきます。
水、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、BG、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ハイドロキノン、メドウフォーム油、DPG、ステアリン酸グリセリル(SE)、ペンチレングリコール、水添ヤシ油、アラキジルアルコール、グリセリン、ジメチコン、シア脂、ミツロウ、ベヘニルアルコール、水添パーム核油、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、アラキルグルコシド、水添パーム油、クエン酸Na、ラウリルカルバミン酸イヌリン【乳化剤】、アスコルビン酸【酸化防止剤】、酢酸トコフェロール、キサンタンガム、EDTA-3Na、ビタミンA油、ブドウつるエキス、アスタキサンチン【抗酸化】、トコフェロール、エタノール、リン脂質、プロピルパラベン、メチルパラベン、ピロ亜硫酸Na
出典:販売ページ
では、これらの成分を評価していきます。
保湿成分
保湿成分は水色で示しています。
BGとグリセリンは吸湿性があるので、そこそこの保湿効果が期待できる成分ですが、湿度が下がると効果も低減してしまいます。
油性成分
油性成分はオレンジ色で示しています。
油性成分は、肌を滑らかに保ったり、柔らかくしたり、水分蒸発を防いだりといった効果が期待できます。
ヤシ油、パーム油、シア脂などの油脂は、ヒトの皮脂と構造が似ているので、肌なじみがよく、油性成分のなかでも肌との相性が最も良いと言われています。
油脂は皮脂のような働きをするので、肌を滑らかに保ったり、水分蒸発を防いで潤いをキープしたり、といった効果に優れています。
乾燥肌の人は水分量だけでなく、皮脂の量も少ないので、皮脂の代わりとなる油脂が配合されている化粧品を選ぶとよいでしょう。
界面活性剤
界面活性剤はピンク色で示しています。
界面活性剤は乳化、柔軟、分散、殺菌など様々な目的で化粧品に配合されます。
水と油を混ぜ合わせる働きがあり、タイプによっては皮膚への刺激性が強いものもあります。
幸いにも、プラスナノHQに配合されている界面活性剤は、どちらも非イオン系界面活性剤なので、皮膚への刺激性は無視できるほど小さいです。
皮膚への刺激が懸念される成分
皮膚への刺激性が懸念されるものは、赤色で示しています。
DPGは目や肌への刺激性がある成分です。
特に、目への刺激が強いと言われています。
次に、エタノールは揮発性が高く、蒸発するときにお肌を乾燥させてしまう恐れがあります。
配合量が少ないので、エタノールにアレルギーを持っている人以外はそれほど心配しなくていいでしょう。
総合評価
ハイドロキノンが配合されているのでお肌への刺激性が懸念されます。
ハイドロキノンは美白有効成分に指定されていないので、販売ページでも美白効果を謳うことはできません。
また、保湿効果が高い成分が配合されているわけでもなく、保湿化粧品としてもおすすめしません。
刺激が少なくて、そこそこの美白効果を得たいのであれば、ビタミンC誘導体配合の化粧品がおすすめです。
ビタミンC誘導体は、本記事で説明した美白への3つのアプローチのうち、すべての働きを有している優れた成分です。
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